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2022/01/06

鎖骨骨折の症状や治療、認定される後遺障害等級の種類について

2022/01/06鎖骨骨折の症状や治療、認定される後遺障害等級の種類について

鎖骨骨折とは

 鎖骨は肩運動の安定性に寄与する骨です(図1)。鎖骨骨折は肩や腕に強い外力が加わり骨折をきたすものです。すなわち外傷を背景として起こります。自然に骨折をきたすことは基本的になく、交通外傷だけでなく転倒でも起こりうる骨折です。

すなわち転倒しやすい高齢者だけでなく、部活動等で活動的な若年者でも多いです。検診等でもしばしば指摘されるほど頻度の高い骨折です。

受傷機序および診断について

 鎖骨はS字状の長い骨で肩甲骨と胸骨とを結ぶ骨です。鎖骨骨折は肩、腕に外力が加わることで起こります。鎖骨骨折は内側、中央、外側でその部位を分類します。

単純X線写真によって診断を行いますが骨折のズレ=転位がない場合、診断に苦慮することがあります。しっかりと診断を付ける必要があると判断されれば、CTが撮影されます。

CTはその名の通り断層画像であるため立体構造を把握できます。単純X線写真よりも診断しやすいですが、その反面被曝も多いため第一に行われることはありません。また客観的な画像検査のひとつであるMRIは鎖骨骨折を診断するために施行されることは通常ありません。

 

症状について

 骨折したばかりでは、周囲の出血による腫れ、肩の短縮、骨自体の痛みを自覚します(図2)。慢性期ではこの骨折が日常生活に支障を与えることは少ないとされていますが、変形が残ったままだと肩運動に制限が起きることからスポーツマン等では問題になることがあります。

治療について

 鎖骨骨折ではまず保存療法が選択されます。保存療法としての固定方法には、クラビクルバンド(クラビクルとは鎖骨のことです)という専用の固定具で骨折した鎖骨を安定させるものがあります。小児では骨が癒合しやすいため保存療法のみで改善することがありますが、成人では保存療法のみでは骨が癒合しないことがあります。

前述したとおり、癒合しなくても日常生活に支障をきたすことは少ないため、そのままにしておくケースがありますが、肩運動に強い制限が生じた場合は手術による固定(鋼線を骨の中に通して固定する方法、骨の外からプレートで固定する方法)が行われることがあります。

認定される後遺障害等級の種類について

 鎖骨骨折では障害をきたすことが多くはないですが、原理的には以下の等級が認められる可能性があります。

後遺障害

等級説明
第8級6号一上肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの
第10級10号一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの
第12級6号一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの
第14級9号局部に神経症状を残すもの

まとめと注意点

 鎖骨骨折は頻度の高い骨折です。後遺障害の認定を受けられる可能性はそこまで高いとは言えません。まずは受傷後に適切な治療を受けられるのが懸命です。

しかし場合によっては運動制限のような障害を残しえますので専門家による評価を推奨します。

 

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