052-715-8408

無料相談会

企業様お問い合わせ

企業様お問い合わせ

企業様お問い合わせ

用語集

深部腱反射(しんぶけんはんしゃ)

診療科:整形外科

 

深部腱反射とは、腱を軽く叩くことで生じる筋肉の不随意な収縮反応を指す神経学的検査法である。脊髄反射弓を介して起こる単シナプス性の反射であり、中枢神経系の機能を評価する上で重要な役割を果たす。 深部腱反射の検査では、主に上腕二頭筋反射(C5、C6)、上腕三頭筋反射(C7)、膝蓋腱反射(L4)、アキレス腱反射(S1)などが評価される。
検査時には対象となる筋肉をリラックスさせた状態で打腱器を用いて行われる。
その際、反射の強さや左右差、対称性などを観察し、結果を通常「+」(正常)、「++」(軽度亢進)、「+++」(亢進)、「±」(低下)、「-」(消失)などの記号で表される。下位運動ニューロンの障害では反射が減弱または消失し、上位運動ニューロンの障害では反射が亢進する傾向がある。
深部腱反射検査は、神経系の異常を検出するための簡便かつ非侵襲的な方法であり、脊髄や末梢神経の機能評価に有用である。特に、むち打ちや頚椎捻挫などの後遺障害の評価において重要な役割を果たし、障害等級の認定にも影響を与える可能性がある。
この検査は比較的客観性が高いとされるが、患者の緊張状態や検査者の技術によって結果が影響を受ける場合もあるため、総合的な神経学的診察の一部として位置づけられる。

一覧へ戻る


無料相談会


メール相談


電話相談