レビー小体型認知症(れびーしょうたいがたにんちしょう)
診療科:脳神経内科
レビー小体型認知症は、認知症の一種である。この病気は、脳内にレビー小体と呼ばれる異常なタンパク質の蓄積が見られることが特徴である。レビー小体は、主に大脳皮質や脳幹に分布し、認知機能や運動機能に影響を与える。レビー小体型認知症の患者は、認知障害に加え、パーキンソン病に似た運動障害や、幻視、睡眠障害、注意力の波など多様な症状を示すことが多い。また、症状の変動が激しく、日によって体調や認知機能が大きく変わることがある。レビー小体型認知症の診断には、臨床症状の観察や、画像診断、脳脊髄液検査などが用いられるが、確定診断は難しい場合が多い。治療には、認知機能改善薬や、運動機能改善薬、精神症状を緩和する薬などが使用されるが、根本的な治療法はまだ確立されていない。レビー小体型認知症は、進行性であり、症状は徐々に悪化するため、患者とその家族に対する包括的な支援が重要である。