脂肪抑制画像(しぼうよくせいがぞう)
診療科:整形外科
磁気共鳴画像法(MRI)において用いられる特殊な撮像技術である。この技術は、通常のMRI画像では明るく表示される脂肪組織の信号を選択的に抑制することで、他の組織や病変をより明瞭に描出することを可能にする。脂肪抑制の方法には、化学シフト選択的前飽和法(CHESS法)や短時間反転回復法(STIR法)などがあり、撮像の目的や対象部位に応じて適切な方法が選択される。特に骨髄病変、軟部組織の炎症、腫瘍性病変の検出や評価に有用である。また、造影剤を用いた検査においても造影効果をより明確に観察することができる。