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用語集

感覚障害(かんかくしょうがい)

診療科:整形外科

 

感覚障害は、人が外界からの刺激を正常に感じ取る能力が低下または変化した状態を指す。これには触覚、痛覚、温度覚、圧覚などの様々な感覚が含まれる。感覚障害は主に以下の3つの形態で現れる。

1.感覚減退(hypesthesia):感覚が鈍くなる状態
2.感覚消失(anesthesia):感覚が完全に失われる状態
3.異常感覚:正常とは異なる感覚が生じる状態。自発的に生じる異常感覚

(dysesthesia)と刺激によって生じる異常感覚(paresthesia)に分けられる。
感覚障害の原因は多岐にわたるが、主に、神経の損傷や疾患(末梢神経障害、脊髄障害など)、全身疾患(糖尿病、多発性硬化症など)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、腫瘍による神経の圧迫、薬物の副作用、外傷といった内容が理由として挙げられる。
感覚障害は歩行困難や転倒リスクの増加や物を握る、ボタンを留めるなどの細かい動作の困難、痛覚や温度覚の低下によるやけどや怪我のリスク増加、深部感覚の障害による姿勢や平衡感覚の乱れなど、日常生活に多大な影響を及ぼす可能性がある。 診断は、詳細な問診と神経学的診察が基本となる。感覚の種類ごとに検査を行い、障害の範囲や程度を評価する。必要に応じて、神経伝導検査、MRIなどの画像検査、血液検査などが実施される。
患者の生活の質を維持・向上させるためには、早期発見と適切な管理が重要である。また、感覚障害による二次的な問題(転倒、やけどなど)を予防するための患者教育も不可欠である。
感覚障害は、その性質上、患者自身が気づきにくい場合もあるため、定期的な医療機関の受診と、日常生活での注意深い自己観察が推奨される。

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