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2023/10/11

鎖骨骨折とは?交通事故による骨幹部骨折の症状や治療を解説

2023/10/11

鎖骨骨折とは?交通事故による骨幹部骨折の症状や治療を解説

鎖骨とは

鎖骨は喉ぼとけの下あたりから、胸の上前面を通り、肩にかけて存在する左右一対の骨のことです。

 

皮膚からそのS字構造を容易に触れることができます。

 

胸の中央に存在する胸骨と背中に左右ある肩甲骨を連結し、特に肩甲骨との連結では、肩関節の一部を構成するため、鎖骨は肩関節運動に関わる骨で、肩幅を作る骨でもあります。

 

鎖骨骨折

 

一般的にスポーツやレクリエーション活動中の転倒や転落、交通事故などで引き起こされる骨折です。

 

肩関節を守る緩衝領域となっており、全骨折の約4~10%を占めるほど多い骨折です。

 

鎖骨骨折には領域ごとに近位部骨折(胸骨との接合部付近のもの)、遠位部骨折(肩甲骨との接合部付近のもの)、骨幹部骨折(遠位部と近位部に挟まれる中央1/3の領域)の3つに分類されます。

 

中でも骨幹部骨折は整形外科医にとって最も一般的な上肢骨折の一つで、鎖骨骨折の80%が骨幹部骨折です。

 

鎖骨骨幹部骨折の約半数が転位(ズレ)を伴うとも言われています。

 

骨幹部骨折の症状

受傷早期(=急性期という)では骨折による痛みが主です。時に肩まで広がることもあります。

 

また骨折した部分では出血や腫れにより、さらに痛みが増強します。

 

痛みのために一時的に肩を動かすことが困難となる場合もあります。

 

骨折部の不安定感を自覚することもあるかもしれません。

 

鎖骨は皮膚の直下にあり、表面に筋肉による被覆がほぼないため、骨折部が隆起し肉眼的に確認できることがしばしばあります。この肉眼的な膨隆がまるでテントが張られているようにみえるのでtentingといいます。

 

転位に伴う骨折部の肉眼変化(Tenting 赤矢印) 

写真:高度の転位と第三骨片(黄矢印)を伴う鎖骨骨幹部骨折、患者より提供

 

受傷晩期(=慢性期)では正常な骨の形状が変化(変形治癒:写真)し、Tentingによる美容上の問題が残ります。また変形治癒に際し、鎖骨が短縮すると肩幅が狭くなり、肩関節の機能が低下する場合があります

写真:癒合後=変形癒合(赤矢印) 短縮を伴う骨癒合であることが伺える(黄矢印)、患者より提供

鎖骨骨幹部骨折は3~12か月程度で癒合すると言われていますが、時に骨の癒合が長引いたり(=遷延癒合 写真)、骨が癒合しない(偽関節)場合があります。

 

遷延癒合や偽関節となっても多くの患者は症状や機能障害を残しませんが、一部の患者で長引く痛み肩関節機能の低下を残すことがあります

 

そのような場合は手術が検討されます。

写真:遷延癒合(=骨折線が明確となり、骨折縁がなだらかになる:赤矢印)

第三骨片は癒合完了(黄矢印)、患者より提供

骨幹部骨折の診断

診断は主に単純X線(一般にレントゲンと言われる)検査を用いて行います。

 

骨折は比較的容易に診断が可能ですが、ズレが小さいものであったり、単純X線の撮影方向によっては骨折がわかりにくいこともあるため、時として診断に際しCT検査を実施します。

骨幹部骨折の治療

鎖骨骨折は骨の治療状況に依らず、基本的意は機能予後良好であることが多かったため、古くから保存治療が主となっていました。

 

今日においても基本的にはバンド固定を行う非手術療法(=保存:写真)で良好な機能経過が期待できます

 

しかし一部の患者において機能予後が不良であることから、手術と保存の治療成績に対する比較研究がなされ、転位の大きさや、性別、基礎疾患、年齢、生活背景(喫煙歴など)などの予後不良因子の抽出により、手術加療が機能予後で勝る場合が存在します。

 

しかしながら、依然、手術療法と保存療法の明確な線引きには議論の余地があります。

 

保存が奏功しなかった場合には、手術療法に切り替える場合もあります。

写真:専用治療器具である鎖骨バンドによる保存治療(白い帯が鎖骨バンド)日本整形外科学会HPより抜粋

手術治療ではインプラント(デバイスとも呼ぶ)を用いることが一般的です。

 

鋼線(ワイヤー)や金属釘(ネイル)を用いた髄内固定(鎖骨骨髄内に金属を挿入する:写真左)や専用のプレートを用いた内固定法(体内で骨に接するようにデバイスで固定する:写真右)など、骨折の状態、年齢、性別に合わせ様々なデバイスを選択し、手術方法も様々存在します。

鎖骨骨幹部骨折に対する手術治療の一例(日本整形外科学会 HPより)

手術の絶対適応はほとんどありませんが、骨のずれによる高度のTenting、開放骨折(骨が体外に露出する骨折:複雑骨折とも呼ばれる)、同側肩甲骨骨折の合併(Floating shoulder:浮遊肩と呼ばれる)、多発外傷、頸・胸部外傷の合併、および神経血管損傷の合併した場合は手術が推奨されます。

 

近年では手術治療による機能予後が良好であるとの報告も散見され、手術加療となるケースも増えていますが、創傷感染、神経障害、肩関節機能障害、インプラント関連障害など術後合併症の高さ(30%程度発症)や、多くの患者で治癒後にインプラント除去を要するなど、複数回の手術が必要になる場合があることや、手術侵襲による美容上の問題がネックとなっています。

 

主だった鎖骨骨幹部骨折後の後遺症

保存治療

  • Tentingなどの美容上の問題
  • 鎖骨短縮による肩関節機能障害や疼痛残存
  • 偽関節による肩関節機能障害や疼痛残存

手術治療

  • インプラントや手術瘢痕などによる美容上の問題
  • 偽関節による肩関節機能障害や疼痛残存

後遺障害等級における鎖骨骨幹部骨折のポイント

Tentingや手術痕などの美容上の問題”、“偽関節による肩関節機能障害や疼痛残存“が後遺障害の対象となることが多いです。

 

特にTentingは鎖骨骨幹部骨折ではしばしば確認することができる(治療方法として最多の保存治療においてはTentingを修復することができないため、高頻度で残存する)ものであるため、後遺障害等級第12級5号の取得が比較的容易であることが言えます。

 

しかしながら日常生活にほぼ支障がない変化であるため、一般的に被害者の後遺障害としての認識が低い印象があります。

この記事の監修者

不破 英登

経歴
2009愛知医科大学医学部医学科
津島市民病院
2011名古屋第二赤十字病院 放射線科
2016名古屋市立大学大学院医学研究科 放射線医学分野 助教
2018豊田若竹病院 放射線科
YKR medical consult設立
2018家来るドクターJAPAN株式会社 顧問医師
2021YKR medical consult 代表就任
 【資格】
産業医・放射線科診断専門医

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